豆知識

思ったより電気代が下がらない!?

皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!

「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!

最近のブログでは蓄電池の陥りがちなトラブルとして、よくお客様にご不安の声をいただくポイントを取り上げています。

今回は「思ったより電気代が下がらない!?」についてを皆さんにお伝えできればと思います。

「蓄電池を導入したのに営業マンの人に言われたほど電気代が下がらなかった」せっかく蓄電池を導入いただいたのに、そんなご不満を持たれるお客様もいらっしゃると伺います。

導入されるのであれば、やはり皆様に喜んでいただきたいですので、本日は電気代削減に関して「思っていたのと違う!」とならないためのポイントをお伝えできればと思います。

「思っていたよりも電気代が下がらない」そう言われてしまう原因は、ご家庭に合わせたシュミレーションをできていないこと、蓄電池の容量を勘違いしてしまっていたこと、この2つが挙げられます。

では、それぞれどういうことなのか詳しく見ていきましょう。

①ご家庭に合わせたシュミレーションができていなかった

蓄電池はご家庭の電気の使用状況などによってメリットが大きく変わってくる製品です。

そのため、弊社では導入前には必ずご家庭の使用状況をもとにシュミレーションを取ることをオススメしています。

例えば、同じ蓄電池を導入されたとしてもAさんのご家庭と、Bさんのご家庭ではそのメリットが違ってきます。

Aさんのお家は専業主婦なので、昼間(太陽光発電の電気が使える時間帯)と、夜間(深夜の安い電力が使える時間帯)の電気使用量が多いご家庭。

Bさんのお家は共働きなので、昼間は家にいないため、ほとんど太陽光発電の電気を使わず余剰売電している状態で、その分朝夕(昼間の次に電気代が高い時間帯)の電気使用量が多いご家庭。

A宅・B宅共に、同じ2014年(売電単価37円)に4kWの太陽光発電をつけているご家庭でこの度蓄電池を導入したとしましょう。

使い方としては、まず「深夜の安い電気を蓄電池に貯めて、他の単価の高い時間に使用するモード」での使い方になるかと思います。

その場合、どちらのご家庭の方がメリットが出るでしょうか?

この場合ですと、Bさんのご家庭の方がメリットが多く出ることでしょう。

それはAさんのご家庭よりもBさんのご家庭の方が朝夕に買う電気の使用量が多く、深夜電力との差額のメリットを受けられる電気量が多いからです。

ただし、これは「深夜電力を貯める」使い方をした場合ですので、10年目を越えて、「太陽光発電の電気を貯める」使い方に変わったら、Bさんは大きく売電収入が減ってしまう分、Aさんの方がメリットを大きく感じられるかもしれません。

この様に、ご家庭の状況によって、得られることのできるメリットは違ってきますので、しっかりとしたシュミレーションをしてもらうことが重要です。

②蓄電池の容量を勘違いしてしまっていた

「カタログに書いてあったし、勘違いなんてことはない!」と言われてしまいそうですが、以外と勘違いされている方が多いですので、そう思ったとしても、続けて記事を読んでみて下さい。

「実効容量」といった言葉をご存知でしょうか?

ご存知の方は大丈夫ですが、初めて聞いたという方は蓄電池の容量を勘違いされている可能性がございます。

蓄電池の容量には「蓄電池容量」と「実効容量」の2つがあります。

(「実効容量」について、詳しく知りたい方は以前ブログで書いた「カタログの容量すべてを使えるわけではない!?」という記事を見ていただければと思います。)

「蓄電池容量」というのが、蓄電池の電池容量全てのことなのですが、実はこの蓄電池容量の全ての容量の電気を使える訳ではないのです。

蓄電池を設置したときに、実際にご家庭で使うことのできる量は「実効容量」の電気量です。メーカーのカタログなどに記載があることもございますが、この「実効容量」は「蓄電池容量」のおよそ95~70%程度の値になっています。

なぜこのような設定がされているかと言うと、蓄電池は貯めている電気を使い切ってしまうと、電池がダメージを受け、蓄電池の劣化が進んでしまいます。

そこで、蓄電池の劣化を防いで長く使っていくために「放電深度(Depth of Discharge)」を設定し、蓄電池の蓄電する電気の容量が0にならないような設定を行います。そのため、全体の容量ではなく「実効容量」分の電気しか実際には使うことができないのです。

全部の電気を使わずに残しておくなんてもったいない!と思われて、この放電深度を0にするお客様や販売店もございますが、そうしますと電池の劣化が早くなりますので、保証年数より早く使えなくなってしまったといったことも起こりえます。

この放電深度はメーカーから92%以上にはしないこと、など規定がありますので、それを破って使用していたことになり、メーカーの保証対象外の劣化として、保証も受けられません。

また、この放電深度以外でも普段から多少の蓄電池の残量を残したまま使うといったことがございます。

それは蓄電池を非常時のバックアップとして使うために、一番電気を使った状態で地震が起こっても蓄電池の電気が残っているといった状態を保つといった使い方です。

例えば、ある機種の蓄電池では、災害時に備えて30%程度の電力を使わずに自動でバックアップし常時蓄えておけるといったものもございます。

非常時にも普段と変わらない生活ができるようにと蓄電池の導入をしたのに、いざというときに電池の容量がなければ使うことはできませんね。蓄電池に貯めた電力を使いすぎることなく、いつも決まった容量(災害時に最低限必要な量)を貯めておけるので、いつ災害がきても安心です。 ただし、この使い方をする場合には使える電池の電気容量がその分少なくなりますので、ご注意下さい。

長野県・群馬・山梨で太陽光発電・蓄電池をご検討されているお客様へ
ご相談・お問い合わせ・お見積は『Enebuil(株式会社OLYMPUS.)』までお気軽にお問い合わせください。
【mail】earth-eco@kgep.co.jp
【FreeDial】026-266-0705

<対応可能エリア>
長野市、松本市、上田市、岡谷市、飯田市、諏訪市、須坂市、小諸市、伊那市、駒ヶ根市、中野市、大町市
飯山市、茅野市、塩尻市、佐久市、千曲市、東御市、安曇野市

関連記事

TOP