皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!
「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!
最近のブログでは蓄電池の陥りがちなトラブルとして、よくお客様にご不安の声をいただくポイントを取り上げています。
今回は「停電時に電気が貯まっていない!?」についてを皆さんにお伝えできればと思います。
近年、地震だけではなく、豪雨や台風による自然災害の規模が大きくなり、各地で被害を出しています。また、災害自体の脅威だけではなく、被災地域の大規模・長期間の停電なども問題となりました。
災害発生後、復旧までの避難所での生活についても、コロナウイルスの影響を受け、3密となりやすい避難所での生活に危機感を持つ方も増えています。
持病をお持ちだったり、高齢の方ですと、避難所での生活での負担が大きいのでご自宅での避難生活をご希望されることがありましたが、コロナウイルスの影響でそうしたご希望を持たれる方が顕著になってきた印象を受けます。
長期の停電や、コロナウイルスの影響を受け、非常時にもご家庭で普段と変わらない生活が送れるようにと、蓄電池の導入をご検討されるご家庭が増えています。
「停電時に電気を使いたいから」と蓄電池を導入・導入を検討されたのに、いざというときに電気が使えなかったが大変!
「停電時に蓄電池に電気が貯まっていなくて、電気を使えなかった……」そんなことにならないための注意点等をお伝えしていきます。
前回も少しお伝えいたしましたが、蓄電池は電池のダメージを防ぐための「放電深度」以外にも、非常時のバックアップとして「残量設定」ができる機能がございます。
「使い方・モード設定について」の回で簡単にご説明させていただきましたが、オムロンの蓄電池のモード設定には主に下記の3つがございます。(オムロンホームページより抜粋)
①経済モード:余った発電分は売電を優先します
余剰電力は売電して、夜間電力で蓄電池に充電し、朝夕は蓄電池から電気を使って電気代を節約します。
②グリーンモード:自家消費を優先して効率よく電気を使います
余剰電力は蓄電池に充電して、夜までできるだけ自家消費を優先。さらに夜間電力を充電し朝までの電力をまかないます。
③安心モード:停電に備えて蓄電残量維持を優先します
蓄電池の残量を確保して万一の停電時に使用できるようにします。(残量は設定で変更可能)
上で書いた「残量設定」ができるモードは「③安心モード」ですね。
このモードについて、詳しく見ていきましょう。
この「安心モード」は停電や災害に備えて、常に一定の充電量を残しておくモードです。
今回取り上げている様な、いざというときの安心を重視したい方にオススメのモードです。
この「安心モード」ですが、基本動作は「経済モード」と同じで深夜の安い電力を充電しています。
「経済モード」と違う点としては、経済モードでは、放電深度の設定まで電池の電気量を使い切りますが、「安心モード」では設定してある残量設定の値まで充電量が減ると、それ以降は蓄電池の電気を使わずに待機する点です。
例えば、放電深度が90%、残量設定を50%に設定していたとしましょう。
「経済モード」では、90%まで蓄電池の電気を使うので、電池の残量は10%です。
「安心モード」では、50%までしか使わないと設定をされているので、それ以上の電気が必要だったとしても蓄電池からは供給されず、電池の残量は常に50%以上を保ちます。
また、「経済モード」であれば、深夜電力からしか充電を行いませんが、「安心モード」であれば、残量設定の電気量を保つことを優先しますので、50%より少なくなった時には、充電の時間帯、深夜電力の時間帯でなくとも50%までは充電を行い、常に50%を保てるようにします。
例として、残量設定が50%の場合でお伝えしましたが、この残しておく充電量の設定は50~100%の間で設定が可能です。
では、この残量設定はどれぐらいに設定するのがいいのかも考えてみましょう。
割合ですと、もともとの蓄電池容量によって大きく変わってきてしまいますので、残したい容量で考えてみましょう。
太陽光発電と蓄電池をどちらも設置しておけば、長期間の停電にも対応できますので、その場合で考えていきます。
太陽光発電が昼間に電気を発電して、新たに電気が使えるまでの間の電気量があればいいので、夜間10時間使えるようにと考えてみましょう。(一番夜が長い日でも10時間未満ですので、仮で10時間で考えても問題ないです。)
電灯2部屋:40W × 2部屋分 × 5時間 = 400Wh
扇風機2台:30W × 2台 × 10時間 = 600Wh
スマートホン2台の充電:35W × 2台 × 5時間 = 350Wh
合計:1350Wh=1.35kWh
電灯・扇風機・スマートホンの充電という最低限の電気をそれぞれ該当の時間使おうと思うと、「1.35kWh」の電気容量が必要です。
(扇風機は1晩中(10時間)、電灯とスマートホンの充電は必要時間として5時間ずつ使ったとして計算をしています。)
この「1.35kWh」という容量は、5kWhの蓄電池であれば約30%にあたり、12kWhの蓄電池であれば約10%の容量にあたります。
つまりそれぞれの蓄電池で、5kWhであれば「70%」、12kWhであれば「90%」に残量設定をすればいいことが分かります。
まとめますと、「停電時に電気が貯まっていない!」なんてことを起こさないためには、蓄電池の残量設定が便利です。
残量設定の際には、停電時に使いたい電化製品と蓄電池の容量とを合わせて設定していくことが必要です。
うちではいくつに設定すればいいのだろうと思われたお客様は、ぜひお近くの販売店までお問い合わせ下さい。
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