豆知識

VPP

皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!

「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!

最近のブログでは、「蓄電池の展望」としまして、今後の蓄電池はどうなっていくのか、技術の革新や市場動向などを取り上げています。

蓄電池に関わる単語は普段耳慣れない言葉も多いので、展望をお話する前にまずはよく出てくる単語の解説からできればと思っております。

今回のブログでは、「VPP」という単語についてを皆様にお伝えしていきます!

「VPP」とは、「バーチャルパワープラント(Virtual Power Plant)」の略で、日本語に訳すと「仮想発電所」を意味します。

「仮想発電所」とは、もう少し具体的に言うと、どういうことなのでしょうか?

具体的には、全国各地に点在する小規模の再生可能エネルギー発電所をまとめて制御・管理することで、大規模の発電所と同じように機能させようという考え方のことを指します。

複数の発電所をあたかも1つの発電所としてまとめて機能させることから、「仮想発電所」と呼ばれます。

これまで日本で発電所と言えば、火力発電や水力発電、原子力発電など大規模な発電所が主流で、そのような場所で発電され、各ご家庭に送電線や変電所などを通して送られていくことが当たり前でした。

しかし、2011年の東日本大震災を契機に、日本の発電事情は変化します。福島第一原子力発電所におけるメルトダウンによって、原子力発電の稼働が見直され、現在は原発の多くが、その運用を停止しています。

一般社団法人 原子力安全推進協会のホームページによると、現在日本に存在する原子力発電、33基のうち、運転中(発電中)のものは4基のみで、あとの29基は停止中となっています。

直近の対策としては火力発電所の稼働率を増やすことで補っている状態ですが、需要と供給のバランスは危うい均衡を保っています。

また、環境問題への意識も合わさって、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの導入数は年々増加を続けており、新たなる発電源として、またCO2を排出しないクリーンなエネルギー源として注目を集めています。

電気には「同時同量」の原則があり、需要と供給のバランスを常に保たなければなりません。

しかし、再生可能エネルギーは自然の影響を大きく受ける発電方法ですので、常に一定の発電をするということは難しく、予測からも外れることが起こるという欠点も持ちます。

そして今後の展望として下記が期待されることも大きな意味を持ちます。

・電気を貯める蓄電池が普及

・電気自動車も同様に普及

・家庭や企業のあらゆる機器をネットワークにつなぐ技術が発達し普及

これらの技術を使って、供給できる発電量を確認し、需要のバランスを撮るために電気を使用する機器を制御してあたかも1つの発電所にする。VPPの世界はすぐそこまで迫ってきています。

太陽光発電を設置されている皆様のご家庭のような小規模な発電所が分散して点在しているものを、まとめて大きなエネルギーリソースと考える。太陽光発電だけではなく、蓄電池や電気自動車の普及も、このVPPを後押しするのです。

電力、ガスの小売事業自由化により、かつての大手電力会社が独占していた時代は終わり、様々な事業者がエネルギー事業に参画しました。数多くの「新電力」と呼ばれる会社が立ち上がり、競争市場になりました。

それによって、私たち需要者のニーズも多様化してきており、より市場を活性化させます。

かつては、電気は大手電力会社でないとと思われていましたが、そうではない時代がやってきたのです。

VPPに関しても、現在はまだ夢のような話かもしれませんが、実際に日本の一部の地域で実証実験として、地方自治体と電力会社など様々な業種の会社が集まってVPP事業に取り組んでいます。

このVPPの取り組みは国が応援しているものでもあり、日本国内のエネルギー供給の安定を狙いとして、2016年4月に「エネルギー革新戦略」が発表されました。

この発表を踏まえて、2016年より経済産業省の補助事業の1つとして「バーチャルパワープラント構築事業費補助金(バーチャルパワープラント構築実証事業)」が行われていました。

2020年までの5年間の事業を通じて、50MW以上のVPPの制御技術の確立等を目指し、更なる再生可能エネルギー導入拡大を推進するためのものです。

日本国内ではまだ数ヵ所で実証実験が始まった段階ですが、ドイツやフランス、アメリカなど先んじて取り組みが進んでいます。

これからはエネルギーも地産地消する時代がやってくるのですね。

長野県・群馬・山梨で太陽光発電・蓄電池をご検討されているお客様へ
ご相談・お問い合わせ・お見積は『Enebuil(株式会社OLYMPUS.)』までお気軽にお問い合わせください。
【mail】earth-eco@kgep.co.jp
【FreeDial】026-266-0705

<対応可能エリア>
長野市、松本市、上田市、岡谷市、飯田市、諏訪市、須坂市、小諸市、伊那市、駒ヶ根市、中野市、大町市
飯山市、茅野市、塩尻市、佐久市、千曲市、東御市、安曇野市

関連記事

TOP