豆知識

リチウムイオンの熱暴走について

皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!

「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!

最近のブログでは、「設置・工事・メンテナンス」についてを取り上げています。蓄電池は工事や設置後のメンテナンスも大切ですので、購入を検討されているお客様はぜひ参考にしてみて下さい!

今回は設置場所に関して「リチウムイオンの熱暴走について」についてを皆さんにお伝えできればと思います。

以前のブログでも、「リチウムイオン電池の熱暴走について」は取り上げましたが、今回は特に設置時の注意点についてより詳しくお伝えできればと思います。

ブログを読んでいただいている皆様は、このブログで取り上げている「蓄電池」がご家庭に設置する用のもので、その電池の種類としては「リチウムイオン電池」であるということはご理解いただいているかと思います。

スマートホンやPCのバッテリー、電気自動車のバッテリーなど近年様々な場所で使われる様になったリチウムイオン電池ですが、その性能の高さと合わせて、事故などの危険性も伴ってきます。

今回のブログのテーマである、リチウムイオン電池の「熱暴走」とは簡単に説明をすると、リチウムイオン電池自体の温度が80℃以上になると、電池内の化学成分が激しく反応を起こし、次々と燃焼反応を起こして、熱が暴走する状態のことです。

「80℃以上なんて高温にそんなに簡単になることはないだろう」そう思われるかもしれません。

リチウムイオン電池は充放電の際に熱を帯びるため、蓄電池には吸排気口が設けられ、排熱ができる仕組みが設けられています。

しかし、もしこの吸排気口が塞がれてしまったり、熱を集める状態が続いてしまったら、この熱暴走の状態になる可能性はございます。

夏になると、車の中に放置された子どもが脱水症状になるなどの悲しいニュースが起こります。

JAFが「真夏の車内温度(気温:35℃)」として実験をした結果を見てみると、社内の最高温度は「57℃」、ダッシュボード最高温度は「79℃」と「80℃」近い値を出しています。

太陽の光による温度上昇としてそれだけの力を持つので、80℃の状態を作ることはさほど難しいことではないのです。

蓄電池の設置場所の注意点をお伝えする際に「高温多湿になりやすい環境」と書かせていただきました。

「高温多湿になりやすい環境」のうちの1つの条件ですが、「直射日光のあたる場所」「南側」への蓄電池の設置はしてはいけないとされています。

他に具体的に上げるなら、温室のようになりやすい仕切られた空間で風通しのない場所であったり、サンルームなどへの設置もNGです。

先ほどの熱暴走の条件では、80℃以上とございましたが、それ以下の高温でも劣化が起こるなどの不具合が発生するため、多くのメーカーでは「40℃」以下での使用を推奨しています。

40℃だとちょっと日光が当たっていたら簡単に越えてしまいそうですね。

そのため、多くのメーカーでは北側の設置を推奨しています。

ニチコンの「蓄電システムの設置条件について」という資料の中では、下記の様に記載されています。

■北側設置 蓄電システムは機能、性能維持の為に、直射日光の当たらない場所に設置してください。 下記の条件を満たさない場合は、日除け板(オプション)をご利用ください。 ◆日除け版なしの単独設置条件 1.日中、建屋により日陰になる場所であること 2.日がわずかでも当たる場合には、図示の範囲内であること   ※設置方向は日除け板が付く前面側を南向きとする    (壁面に隣接している場合は、壁面と阪堺川に日除け板を設置する)   ※建屋の隣接は日除け版無し条件には考慮しない

必ずしも北側に設置しなければいけないということではなく、「東西南」の設置も可能ですが、蓄電池の適切な設置場所は「高温多湿を避ける場所」ですので、その点には十分に留意する必要がございます。

皆様の住居の周りをぐるりと一周してみて下さい。玄関から南向きの窓があって、エアコンの室外機が置いてあって、小窓があって、エコキュートの設備があって、ガスのプロパンが置いてあって、勝手口とその横にゴミ箱があって、お風呂の窓があって、植木が植えてあって、また南向きの窓に出て玄関に戻る。

既にものが置かれていたり、隣の家と接していて通ることが難しい狭さだったり……設置できるであろう場所や、設置したい場所もある程度分かってくるのではないでしょうか?

「ここに置きたいけれど、設置場所として問題はないかな?」そう思われたら一度ご相談下さい!

設置場所が分かれば、それに合う蓄電池を選んでいくことができるので、蓄電池を決めたけれど設置ができなかった……とガッカリすることもございません。

リチウムイオン電池の他の製品、スマートホンやモバイルバッテリーなどでは、発火・炎上する事故なども起こっています。

これらの事故の原因のほとんどが製品自体の不良とされています。

蓄電池はスマートホンのバッテリーや、モバイルバッテリーよりも大きい製品ですので、リチウムイオン電池の事故が起こった際の被害も大きくなってしまいます。

ですので、各メーカーとしても自社の製品から大事故を引き起こさないための素材や構造の工夫を行っており、安全試験なども実施されています。

また、上でもお伝えした様に、設置場所の指定も細かくありましたね。

それだけではなく、消防法の規定や、国の規格などでも蓄電池を安全に使うための取り組みがなされています。

ですので、蓄電池の設置場所や取り扱い時の注意事項を守っていれば、事故が起こる可能性は低くなります。

購入する蓄電池も、安心安全な優良メーカーを選び、設置に関してはしっかりと知識と技術を持つ販売店に依頼をすれば、問題なく設置できますので、安心して導入いただければと思います。

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