豆知識

設置地域について

皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!

「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!

前回のブログから、「設置・工事・メンテナンス」についてを取り上げています。蓄電池は工事や設置後のメンテナンスも大切ですので、購入を検討されているお客様はぜひ参考にしてみて下さい!

今回は設置場所に関して「設置地域について」についてを皆さんにお伝えできればと思います。

前回のブログでは、「屋内設置と屋外設置がある」と題しまして、屋内設置型の蓄電池と屋外設置型の蓄電池についてお伝えさせていただきました。

その際に、設置に注意が必要な地域として「重塩害地域」と「寒冷地域・積雪地域」について記載させていただきました。

今回はそれらの地域での設置について、より詳しくお伝えさせていただければと思います。

重塩害地域

「塩害地域・重塩害地域」と呼ばれる海から近い地域で蓄電池が設置可能かどうかは、各メーカーの「塩害地域設置基準」によって異なります。

「塩害」という言葉は、内陸県である長野県の皆様には馴染みのない言葉かと思いますが、どういった影響があるのか、念のため一緒に見ていきましょう。

海水に含まれる塩分(ミネラル分)は様々なものを浸食し。街路樹を枯らしてしまったり、金属にサビや変色を引き起こしたりといった害を引き起こします。これらの悪影響を塩害と言います。

機械の基盤などの精密部分になると、この塩分(ミネラル分)の影響で電気のショートが起こったり、高電圧を引き起こし故障を引き起こしたりしてしまいます。

海水に含まれる塩分(ミネラル分)が原因であるため、塩害はその害の程度によって差があり、塩害→重塩害と呼ばれます。これは影響する塩分濃度の差によるもので、面している海や海からの距離によって差が出ます。

ニチコンの「蓄電システムの設置条件について」という資料の中では、蓄電池の設置可能場所に関して、「「沖縄離島以外の地域、かつ、重塩害以外の場所」であれば設置可能です。」と記載されています。

地域を「沖縄・離島」と「沖縄・離島以外の地域」で区分し、更に内海(瀬戸内海、東京湾、伊勢湾)か外海(内海以外の海)でもわけて、塩害と重塩害を区分しています。

詳しくは資料を見ていただけると、画像もあって分かりやすいのですが、これだけ細かく区分して決められているのは、「※上記条件を満たさない場所への設置による不具合は保証の免責となります。本害の状況によってはアフターサービスできない場合がございます。」と注記があるように、メーカー保証の保証の範囲内の不具合なのかそうではないのかが関わってくるからです。

メーカー保証が適応されないと問題ですし、適応されない場所では問題なく使うことが難しいと考えられます。

塩害に限らず、定められた設置場所に設置することが大切ですね。

寒冷地域・積雪地域

長野県では積雪地域が広く分布し、野沢温泉では地点観測1位の値として3mを越える記録が残っています。皆様の中でも結構雪が積もるよという地域にお住いの方もいらっしゃるかと思います。

蓄電池は極端な暑さ・寒さが苦手で、雪も苦手です。

先ほど塩害の方でも取り上げていたニチコンの「蓄電システムの設置条件について」という資料の中で、積雪については下記の様に記載されています。

■積雪地での蓄電システム設置方法 積雪地では、以下の点を考慮の上、設置工事をしてください。   1.設置環境 蓄電システムが雪で埋没しないような設置が必要です。 特に、背面の吸排気口が塞がれてしまうと蓄電システムが異常停止する可能性が高くなります。 基礎高さ、雪囲いなどにより、蓄電システムの埋没を防止するように工事してください。 蓄電システム上部に、建物の屋根などから雪庇、つららなど落下する可能性がある場合は、蓄電システムの破損を防止するため、蓄電システム上部に保護用の屋根などを設置してください。   2.積雪荷重 蓄電システムの積雪耐荷重は、6000N/㎡にて設計されております。地方自治体により積雪耐荷重の基準が異なりますので、設置地域の条例をご確認ください。また、雪質・積雪量によりこれ以上の荷重が加わる場合がありますので、現地の積雪事情を考慮の上、屋根の設置等の対応をしてください。   3.基礎高さ 基礎高さは、融雪水が蓄電システムに流れ込まない様にかさ上げをしてください。積雪と除雪の状態を考慮して、地盤面より40cm以上を推奨します。また、降雪期間中は、降雪毎に除雪をお願いします。

積雪において特に重要なポイントは「1.設置環境」にも記載がございます様に、「背面の吸排気口が塞がれてしまうと蓄電システムが異常停止する可能性が高くなります。」ということです。

蓄電池は充放電の際に熱を持ち、それを排熱する吸排気口が設けられています。しかしそれが塞がっていると、上手く熱を排出することができず、事故や故障に繋がる危険性も出てきます。

上にも記載があるように、設置場所を選ぶと伴に、屋根や基礎についても場合によっては検討することが必要です。 「うちだとどうするのがいいの?」そう思われたお客様はお近くの販売店までご相談下さい!

長野県・群馬・山梨で太陽光発電・蓄電池をご検討されているお客様へ
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