皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!
「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!
さて、本日は「市場価格」について皆さんにお伝えできればと思います。
今まで蓄電池を導入されるべきに見ていただきたい「容量」や「出力」といった部分に関してお伝えさせていただきましたが、なんといっても気になるのは「価格」、「蓄電池はいったいいくらぐらいする設備なの?」といった部分ではないでしょうか。
本日のテーマは「市場価格」とお伝えいたしましたが、全国的な平均価格や相場などがまだはっきりと分かっていないというのが蓄電池の市場状況です。
ただし、もっと大きな時代の流れで考えてみると、商品の普及による量産化で多くの商品の価格が下がったのと同様に、太陽光発電・蓄電池の価格も下がっていっています。
太陽光発電をつけているご家庭の皆さんはご存知かもしれませんが、ご家庭の屋根に設置する住宅用太陽光発電は安価での量産化に成功し、10年間で半額程度に値段が下がるという大きな価格の変化がありました。
では蓄電池の価格動向はどうかというと、太陽光発電ほど大きく下がっていないというのが実情です。
2020年11月19日に資源エネルギー庁 新エネルギーシステム課が提出した『第1回 定置用蓄電システム普及拡大検討会 開催の目的』という資料から各年の目標価格を書き出してみます。
2015年実績※1 | 22.5万円/kWh |
2016年 | ー |
2017年足元価格※2 | 18.8万円/kWh |
2018年足元価格 | 17.3万円/kWh |
2019年足元価格 | 13.0万円/kWh(暫定) |
2020年目標価格 | 9万円/kWh |
※1
2015年実績は、平成28年9月14日に資源エネルギー庁 新エネルギーシステム課が提出した『定置用蓄電池の目標価格設定』という資料より。
「家庭用蓄電池については、2015年度実績約22万円/kWhから2020年度9万円 /kWh以下を目指す。」
※2
足下価格は、各年度において資源エネルギー庁が支援した蓄電システムの導入価格を基に算定
目標が設定された2015年と、暫定ではない数字のある2018年の価格を比べてみると、3年間で約23%価格が下がっています!
しかし、2017年と2018年とを比べてみると、その下がり幅は約8%で、鈍化していることが分かります。
なぜ太陽光ほど大幅に下がらなかったのか?その理由は目標価格の設定方法と、蓄電池に使われる素材が希少金属であるということにございます。
上に書いた目標価格ですが、これは「住宅用太陽光の余剰買取期間を終了した需要家が、太陽光電気の蓄電による自家消費の拡大及び系 統電気の買電抑制により、15年程度で投資回収できる蓄電池システム価格」を計算して、設定されています。
簡単に言い換えると、高値での買取価格が終わったご家庭でも、15年でもとが取れるシステム価格を目標として設定しているということです。
ですので、現状の価格や今後どのように値下げを行うのか、などは考慮せずに定めた目標であり、高い目標となっているのです。
2つ目の理由である、蓄電池の素材については以前素材をテーマとしてブログを書きましたので、詳しくはそちらをご覧ください。今回も簡単に説明をすると、蓄電池に使われる素材の「リチウム」という金属が”レアメタル”と言われ、地球上にあまりない金属です。太陽光発電の素材である「ケイ素」は地球上にたくさんあったので、太陽光発電を作る過程のコストカットができれば値下げにつながったのですが、蓄電池の場合は素材自体が効果なので、製作過程のコストカットを努力してもさほど値段を下げれないものになるのです。
これらの理由から、蓄電池は現状の市場価格からちょっと待っても大幅に値下げされることはないと考えられます。
そういった商品ですので、導入の際には国や各自治体から補助金が出ているタイミングがオススメです。
太陽光発電を導入される際に、補助金を活用して安く導入することができた、なんてお客様もいるのではないでしょうか?
太陽光発電でもそうですが、蓄電池に関しても国や地方自治体で補助金を交付している場合がございます。
例えば、令和2年度には国(一般社団法人環境共創イニシアチブ)から「災害時に活用可能な家庭用蓄電システム導入促進事業費補助金」という名称の補助金が出ていました。
補助金の適応には、蓄電池の容量やタイプ、HEMSといった追加設備など条件がそれぞれあり、出ている補助金によって補助金額も変わってくるので実際に導入時に使えるのかどうかは確認が必要です。
蓄電池の導入をご検討されるなら、今年度の補助金申請を目指して、今から情報収集してはいかがでしょうか。
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