皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!
「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!
最近のブログでは、「蓄電池の展望」としまして、今後の蓄電池はどうなっていくのか、技術の革新や市場動向などを取り上げています。
さて、いよいよ前回から蓄電池市場の業界動向についてお伝えしています。
今回のブログでは、「FIT期間満了後の買取価格」と題しまして、FIT期間終了後の売電単価についてを取り上げて参ります。
前回のブログでは「2019年問題」と題して、2009年11月に始まった家庭の余剰電力の固定価格買取制度の期間(10年間)を満了するご家庭が出てくることについてお伝えさせていただきました。
全国56万件ものご家庭が、卒FITと呼ばれ、固定価格買取制度の満了したのですが、ではその後どうなったのでしょうか?
今回のブログでは、固定価格買取制度が終わり、固定価格での買い取りが終わった後の買取価格についてを詳しくお伝えしていきます!
前回のブログでは、11年目以降の買取単価は「10円以下」と書かせていただきました。これは、各電力会社によって、少々買取単価が違ってきているからです。
下記に、11年目以降(FIT満了後)の大手電力会社の買取価格をまとめてみました。
社名 | 買取単価(円/kWh) |
北海道電力 | 8円/kWh |
東北電力 | 9円/kWh |
東京電力 | 8.5円/kWh |
中部電力 | プランにより7~12円/kWh |
北陸電力 | プランにより1~17円/kWh |
関西電力 | 8円/kWh |
中国電力 | 7.15円/kWh |
四国電力 | プランにより7~8円/kWh |
九州電力 | 7円/kWh |
沖縄電力 | 7.5円/kWh |
各社によって、買取価格は様々ですね。また、会社によっては、プランも複数用意しており、買取単価に幅がある場合があります。
皆様が電気を購入されている中部電力も様々な売電プランを用意している会社の一つです。具体的にそのプランを見ていきましょう。
中部電力では「新たなデンキ買い取りサービス」として、買取期間満了を迎えたお客様に、4つのラインナップを用意しています。※中部電力エリアのプラン
プラン名 | 概要 | 支払い方法 | 買取単価 |
プレミアムプラン | 中部電力ミライズに売電するプラン | 買い取り(電気料金充当) | 8円/kWh |
Amazonギフト券プラン | Amazonギフト券 | 8.1円/kWh | |
WAONプラン | 売電先を選べるプラン | 買い取り(電気料金充当) + WAONポイント | 7円/kWh+ 2ポイント/kWh |
再エネスマート プラン | 仮想的に自分で消費するプラン | 割引(電気料金充当) | 7~12円/kWh |
それぞれのプランの特徴なども見ていきましょう。
プレミアムプラン
このプランはこれまで通り、太陽光発電を設置されているご家庭から、中部電力に売電するプランです。
これまでと違うのはその売電単価と、売電収入として振り込まれるのではなく、電気料金に充当されるという点です。
また、このプランの場合のみオプションサービスとして「家族シェア」で家族や知人に、余ったデンキをプレゼントできます。
Amazonギフト券プラン
こちらのプランもプレミアムプランと同様に、引き続き太陽光発電を設置されているご家庭から、中部電力に売電するプランです。
こちらのプランでは、売電収入がAmazonギフト券としてプレゼントされます。
WAONプラン
このプランから売電先が、中部電力ではなくイオンに変わります。
7.0円/kWhが翌月の電気料金に充当され、WAONポイント2pt/kWhもプレゼントされます。
再エネスマートプラン
このプランは「仮想蓄電池」と言われるようなプランです。蓄電池があれば、蓄電池に貯めて自家消費するところを、中部電力に預けて、それを自宅で使ったと考えるプランです。
そのため、電気の使用時間帯によってその単価が変わり、そのため、売電単価も一定ではなく、7~12円/kWhと幅のある設定になっています。
ご家庭によってメリットの出る量が違ってきますので、こちらのプランを検討されている場合は、一度中部電力のホームページのシュミレーションを試してみてはいかがでしょうか。
以上説明させていただいた4つのプランがございました。
しかし、もし、4つのプランのどれにもお申込みされなかった場合、自動的に「7円/kWh(シンプルプラン)」で買い取りされます。(※買取金額は半年(3月と9月)に1度、お客さま指定の口座に振り込み。)
同じ250kWhの発電量が月間であったとしても、7円/kWhだったら1,750円/月ですが、プレミアムプランに申し込んで8円/kWhであれば、2,000円/月です。
わずかな違いかと思われるかもしれませんが、年間にすると3,000円の違いになります!
申込みを忘れて損をした、ということにならないようにお気をつけ下さい。
また、中部電力のホームページでは下記のように注意書きがございます。
【重要】新たな買い取りプランへのお申し込み期限について 買取期間満了直後より、新たな買い取りプランへのご加入を希望される場合、 買取期間満了を迎える約1~2ヶ月前までに余裕を持ってお申し込みください。 上記期限以降でもお申し込みいただくことは可能ですが、買取期間満了直後からご希望のプランを適用できないことがありますので、ご了承ください。 |
まだ、買取期間が残っていると思われているお客様も、お申込み時期にはご注意いただいて、事前になんのプランを申込むのか、申込みにはなにが必要なのかを確認できるといいですね。
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