豆知識

エコキュートとの相性

皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!

「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!

最近のブログでは、「蓄電池を売る背景」としまして、なぜ私達の会社が蓄電池販売に取り組むのかについてをお伝えさせていただきます。

ここ最近は特に、蓄電池と相性の良い製品について取り上げています。

3つ目の製品として、「エコキュートとの相性」についてを皆様にお伝えできればと思います。

「エコキュート」は空気中の熱を活用してお湯を沸かす「ヒートポンプ」という技術を導入した給湯設備です。

ご家庭の使用エネルギーについて、なんの用途に使われているものが多いでしょうか?給湯にはどのぐらいのエネルギーが使用されているのでしょうか?

住環境計画研究所の「家庭用エネルギー統計年報(2015年度)」によると、ご家庭ごとのエネルギー消費の割合は下記の割足になっています。

項目割合
照明・家電製品 他41%
給湯36%
暖房22%
冷房2%

 ※四捨五入の処理のため合計が101%となっています。

エアコンは電気をたくさん使うから節電を……、実は電気カーペットが一番電気を消費する電化製品で……などといった話はありますが、「暖房」よりも「給湯」の方がエネルギーを消費しているのですね!

「給湯」にはご家庭の約1/3のエネルギーが使われているので、「給湯」分野において、節電をすることができれば、その効果や影響は大きくなります。

エコキュートの開発によって、給湯分野において大幅なエネルギー消費の抑制が可能となりました!

エコキュートは2001年に世界で初めて商品化され、追加機能を持つ製品や、省スペースでの設置を可能にする製品など、様々な特徴を持つ製品が商品化されました。

その結果年々設置台数は増加します。

一般社団法人日本冷凍空調工業会 一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターのホームページ内「家庭用自然冷媒ヒートポンプ給湯機“エコキュート”の累計出荷台数 700万台突破について」に、エコキュートの累計出荷台数の推移がまとまっておりました。

2001年に0.3万台で出荷が始まったエコキュートは、2009年に200万台を突破し、2011年300万台→2013年400万台→2016年に500万台→2018年600万台と、着実に普及が進んでいます。

そして、ついに昨年、2020年6月末で、累計出荷台数が700万台を突破しました。

平成27年に行われた国勢調査では日本の世帯数は「53,332,000世帯」なので1割以上の世帯で使用されていることになります。

実は、今回お伝えしている「エコキュート」という製品の名称ですが、電力会社や給湯機メーカーが愛称として使用しているもので、正式名称は「自然冷媒CO₂ ヒートポンプ式給湯機」と言います。

この正式名称からその仕組みがちょっと分かりますが、エコキュートの仕組みについてもお伝えさせていただきます。

一般社団法人日本冷凍空調工業会 一般財団法人ヒートポンプ・蓄熱センターのホームページ内「ヒートポンプ給湯機とは」に書いてある内容を下記にまとめました。

独特のしくみでお湯をわかす 多くのご家庭ではガスの給湯機や電気温水器が使われています。 ガスの給湯器は、その中でガスを燃焼させ、その熱でお湯をわかすものです。 電気温水器は、深夜の電気を使い、電気ヒーターの発熱でお湯を沸かしています。 これに対しヒートポンプ給湯機は、電気を使いますが、電気ヒーターではなく、外の空気にある熱を汲みあげるという働きのために使うという、独特のしくみでお湯をわかします。 原理はエアコンの暖房と同じ 夏、エアコンの室外機から熱い空気が吹き出ますが、冬には逆に冷たい空気が吹き出ます。 この暖房のとき、エアコンは室外の空気にある熱を吸いこむため、冷たい風が出るのです。 吸い込んだ熱は、圧縮して暖房する温度まで高めますが、この作用が水を低いところから高いところに運ぶ「ポンプ」に似ているため、「ヒートポンプ」と呼びます。 ヒートポンプ給湯機は、エアコンの暖房と同じ原理でお湯をわかし、タンクに貯めるため、エアコンの室外機とタンクのセットのような外観になっています。エアコンの室外機のようなものを「ヒートポンプユニット」、タンクを「貯湯ユニット」といいます。 外気の熱と電気でお湯をわかす ヒートポンプ給湯機は、室外の空気から熱を汲みあげてお湯をわかします。このとき、電気のエネルギーは熱を運ぶための動力として使い、お湯をわかすときは、室外から汲みあげた熱と一緒に、お湯をわかす熱になります。 このため、お湯をわかす熱の効果は、外気から汲みあげた熱と、ヒートポンプが使った電気の熱の合計になります。 例えば、1の電気を使って大気から2の熱を吸収し、3のお湯を沸かす熱を得たとすれば、電気のエネルギーを3倍に活用したことになります。

簡単に言うと、空気の熱や力(圧力)を使ってお湯を沸かすので、直接電熱ヒーターなどでお湯を沸かすよりも1/3の電気エネルギーでお湯を沸かすことができるのです!

では、そんなエコキュートと蓄電池の相性はどうなのでしょうか?

スマートハウス

エコキュートやIHクッキングヒーター(調理機器)を導入して、ご家庭をオール電化にし、エコな生活を送っていらっしゃる方も多いと思います。

スマートハウス(エネルギーを賢く使うお家)は、「創エネ・蓄エネ・省エネ」が揃っているお家を言いますので、太陽光発電の創エネ、蓄電池の蓄エネ、エコキュートやIHの省エネが揃っていることが求められます。

ですので、蓄電池の蓄エネとエコキュートの省エネは、スマートハウスを目指すご家庭や、エネルギーを賢く使いたいと思った時にはとても相性がいいと言えます。

200V対応の製品

しかし、停電時に蓄電池に貯めた電気でエコキュートを稼働してお湯を沸かす、といった際には注意が必要です。

一般的な家電製品は100Vの電圧で使用できますが、エコキュートは200Vの電圧が必要です。エコキュートやIHクッキングヒーターなどはそれだけ大きな電力を消費する製品であると言えます。

蓄電池の製品によっては、停電時に供給することのできる電圧が100Vまでの製品もございます。そのような蓄電池であれば、停電時に電気が使えるとは言っても、エコキュートやIHなどのオール電化の製品は使えなくなってしまいます。

エコキュートは停電時でも貯まっているお湯を使うことができたり、貯水槽のような使い方はできます。(大きな魔法瓶をイメージしてもらえると分かりやすいかと思います。)

ただ、電気を使ってお湯を沸かしたい!となると、蓄電池は200Vに対応する製品を選ぶことが必要ですのでご注意ください。

エコキュートを設置されているご家庭でも、相性の良い蓄電池の導入を検討されてみるのはいかがでしょうか?

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