皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!
「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!
最近のブログでは、「設置・工事・メンテナンス」についてを取り上げています。蓄電池は工事や設置後のメンテナンスも大切ですので、購入を検討されているお客様はぜひ参考にしてみて下さい!
今回はメンテナンスに関して「販売店にすぐ相談すべき故障」についてを皆様にお伝えできればと思います。
前回のブログではお客様に行っていただきたいメンテナンスについてお伝えさせていただきました。蓄電池は高電圧となり、危険な製品でもありますので、皆様にお願いをしているメンテナンスとしては「定期的なフィルターの掃除」のみで、それ以外の場合には販売店にご相談いただくことをオススメさせていただいております。
今回のブログでは、特に普段蓄電池を使われていて、これが起こったら直ぐに販売店にご相談いただきたい!という内容に関してお伝えさせていただきます!
まず最初に、繰り返しにはなりますが、「変だな?」「なんだろう?」と異常を感じても、絶対にお客様ご自身で蓄電池を開けて確かめようとしたり、修理しようとしたりはしないで下さい。
蓄電池は電気を貯める設備ですので、高電圧になっていることもあり、電気が流れているので感電の危険性があります。
感電は電撃とも呼ばれ、人体に電流が流れます。それによって人体に悪影響が出ることもあり、最悪の場合には死亡の危険も伴います。ビリビリ・チクチクと感じる程度から、心臓麻痺を起こすまで、症状は様々ですが、危険性を決める要因は下記の3つです。
・電流の大きさ
・通電経路(人体のどの部分を流れたか)
・通電時間
電流の大きさによって、下記の症状を伴います。
電流値 | 人体の反応 |
1mA | 最小感知電流 …ビリッと感じる程度 |
5mA | 苦痛電流 …相当痛い |
10mA | 可随電流 …耐えられないほどビリビリくる |
20mA | 不随電流 …筋肉の収縮がはげしくて、 感電者自身で充電物から逃 げられない。呼吸も困難。 引き続き流れると死に至る。 |
50mA | 心室細動電流 …短時間でも生命が相当に危険 |
100mA | …致命的な結果を招く |
万が一の不幸を防ぐためにも、ご自身で触ることはせずに、販売店にお電話下さい!
では、どのような異常を感じた時が直ぐに連絡すべき故障にあたるのでしょうか?
しかも、それが今すぐにでも対応しなければならないものなのか、その判断は難しいですね。直ぐに連絡をしてほしい異常は下記の3つになります。
①異音
②異臭
③高温
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
①異音
蓄電池は電子機器なので、通常の運転時にも約35~40dB程度の運転音がします。「静かな図書館」ぐらいの音量と言われており、エアコンの室外機よりも静かであるため、日常で気になることはほとんどありません。
にも関わらず、音が気になった場合は「異音」の可能性があります。
②異臭
充放電に化学反応を起こし、電池の中の素材が反応をしていますが、通常であればにおいがすることはありません。しかし、外部からの衝撃を受け電池が破損し、気密性が解かれてしまうと電池内のにおいがもれてしまいます。この「におい」、異臭と書きましたが、必ずしも刺激臭ではありません。電池の素材にもよりますが甘いにおいのするものもあるそうです。
③高温
蓄電池は充放電で熱を帯びるものの、熱には弱い製品ですので吸排気口がついています。しかし、もし吸排気口がつまってしまっていたら……排熱が上手くできず高温になる可能性があります。
これらの異常を感じた際には、下記の対応をお願いいたします。
1.すぐに分電盤の蓄電システム用ブレーカーを「OFF」にする
※その後も異常が直ったとしても調査が終わるまでは使用しない
2.販売店に電話する
3.販売店に調査をしてもらい、適切な対応を取る
問題なく電気は使えているから……と異常が出ているにも関わらず、使い続けるのは大変危険な行為です。異常を感じたら、ブレーカーをOFFにして、直ぐに使用を中止して下さい。
ここで再度注意です。ブレーカーを「OFF」にしたとしても、蓄電池に電気が残っている場合はございます。感電の危険性はございますので、ご自身の判断で蓄電池を開けたりせず、販売店の調査をお待ち下さい。
他の家電製品と同様、普段の使用には危険はございません。しかしなんらかの異常を感じた場合には、使用を停止し、販売店に問い合わせをしましょう。
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