皆さん、こんにちは。信州アースエコロジー（株式会社OLYMPUS.）の長谷川です！
「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます！
さて、本日は「kWとkWhの違い」について皆さんにお伝えできればと思います。
「kW（キロワット）」と「kWh（キロワットアワー）」これらはどちらも電気の単位です。最後に「h」があるかないかの違いなのですが、これらの単位にはどのような違いがあるのでしょうか。普段見る機会もほとんどない単位ですし、よく分からない、というのが正直なところだと思います。
普段は使わない単位ですが、太陽光発電や蓄電池の導入を検討される場合には必ず知っておいていただいた方がいい単位ですので、簡単に解説ができればと思います。
電気の単位と一口に言いましたが、もう少し詳しく説明すると、これらはそれぞれ電気の「出力」→「kW」と電気の量「電力量」→「kWh」の単位です。
「kW」は電気の「出力」のことで、電気を放出する”強さ”ということができます。水道の蛇口で例えると、蛇口をひねって出る”水の勢い”とイメージしていただいていいかと思います。
真夏にクーラーを”強”でつけて、電子レンジとオーブンで調理をして、さらにドライヤーなどの高出力の製品を使ってしまうと家のブレーカーが落ちてしまうことがありますよね？
これは、その一瞬のタイミングで使用している電気、つまり消費する電力が、電力会社との契約で設定していて家庭の出力の上限を超えてしまったので、安全のため電気を遮断しようとしてブレーカーが落ちるのです。蛇口も一度に出せる水の量は決まっていて、それを超える量は出せないですよね？電気も同じような仕組みになっているのです。
身近なところでいくと、コンセントに「合計1500Wまで」と書いてあるのを見たことはありませんか？これも同じ「出力」を表しています。
もう一つの「kWh」は電気の容量、「電気量」のことで、”どれだけの量の電気を充電して使えるか？”を表しています。
蛇口をひねって、“浴槽に貯めることができる水量”だと考えると、イメージがわきますでしょうか。
この”浴槽”、すなわち、電池が大きければ大きいほど、貯めることのできる「kWh（電気量）」は大きくなるのです。
ちなみに、単位のアルファベットの構成を見ても意味が分かるようになっています。
「kW」は「k」と「W」で構成されていますが、「k」は「km」や「kg」で使われる「k」と同じで、国際単位系 (SI) における接頭辞の一つで、基本となる単位の103（＝1000）倍の量であることを示すものです。
小難しい説明になりましたが、「1,000m＝1km」と同様に、「1,000W＝1kW」ということです。
また、「kW」と「kWh」の違いである「h」の意味はなんでしょう？
この「h」は「時間(アワー)」を表しています。
ですので、「kWh」は「kW × h」の意味で「出力(kW)を1時間(h)使った単位」と言うこともできます。
蛇口から1時間、水を出しっぱなしにした時に、浴槽にたまる水とイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。
この意味で、「kWh」をかみ砕いてみると「1kWを1時間(1h)使いたい時に必要な容量が1kWh」と言うことができます。例えば、6kWhの蓄電池があるとすると、1kWで6時間出し続けた電気を貯める事ができます。
太陽光発電は電気を発電するシステムなので、その単位としては「kW」が使われ、蓄電池は電気を貯めるシステム（電池）であるので、「kWh」が使われるのです。
蓄電池だけではなく、太陽光発電やその他の電化製品、それらを使うための電気そのものについても理解を深めてもらえれば幸いです！
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