皆さん、こんにちは。Enebuil（株式会社OLYMPUS.）の長谷川です！
「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます！
最近のブログでは、蓄電池購入のポイントについてを取り上げています。購入を検討されているお客様はぜひ参考にしてみて下さい！
今回は「容量選定（通常時）」についてを皆さんにお伝えできればと思います。
前回のブログでは、メーカーの選び方について2つのポイントでお伝えさせていただきました。どの蓄電池がいいのかをご検討される際に、「どのぐらいの容量の製品が適切なのか？」は個人的にメーカー選定よりも重要なポイントだと思っています。
容量の選び方にもメーカー選定と同様にポイントがありますので、そのポイントについてお伝えしていきます。
容量選びのポイントは下の2つです。
Point.1 通常時にどれだけの電気を蓄電池でまかないたいか？
Point.2 停電時にどれだけの電気を蓄電池に貯めておく必要があるか？
今回は「Point.1 通常時にどれだけの電気を蓄電池でまかないたいか？」について詳しくご説明できればと思います。
ご家族の人数やペットを飼っているか、オール電化かによって変わってはきますが、一般的な4人家族のご家庭での月の電気の使用量は400kWhで11,200円程度とされています。
1か月で400kWhですので、1日あたりの使用量はおよそ13kWhです。
昼と夜との使用電力の比率は「7：3」なので、おおまかに計算してみると昼の使用電力が9kWh、夜の使用電力が4kWhとなります。
また、太陽光発電を設置されているご家庭の場合、太陽光発電の発電量もありますので、そちらも考えてみましょう。
平均的な容量の4kWの太陽光発電を設置されているご家庭の年間の発電量は4,000kWhです。これを1日あたりの発電量に計算し直すと、1日あたり11kWhの発電量となります。
太陽光発電の電気は昼間に発電した電気をまずご家庭で使って、余った余剰電力を売電しています。この比率も「自家消費：売電＝3：7」と言われています。
つまり、1日あたり3kWhぐらいの電気を太陽光発電の電気でまかなっており、買わずに生活することができているのです。
そうすると、昼間に購入している電力9kWhのうち、太陽光発電を設置されているご家庭であれば、3kWhはまかなえているので、9kWh ー 3kWh ＝ 6kWhを蓄電池の電力でまかなえるのが理想的です。
「昼間の電気は太陽光発電で全てまかなえるのでは？」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。私の書き方で”昼”と書いてしまったのが分かりにくいかもしれませんが、電気のプランとして夜間の深夜電力とそれ以外の時間帯で電気の単価が違っていますので、深夜電力の時間帯を夜、それ以外の時間帯を昼と表現しておりました。ですので、おおよそ朝8時～夕方19時ぐらいをイメージしてもらえればいいかと思います。
その時間帯で考えると、日が昇る前や、沈んだ後の時間帯もあり、そのような時間帯は太陽光発電が発電しませんので、電気を購入しなければいけないことになります。
蓄電池を設置して、昼の高い電気を購入せずとも、安い深夜電力を貯めて使ったり、太陽光発電の電気を貯めて使ったりすれば、購入するよりもお得に生活ができます。
ですので、9kWh ー 3kWh ＝ 6kWhの電気をまかなうことの蓄電池の導入がオススメの容量となってきます。
「では、6kWhの蓄電池を買えばバッチリなんだね。」そう思われた皆様、ちょっとお待ち下さい！
以前のブログでもお話させていただきましたが、蓄電池の容量はカタログに掲載されているものがそのまま使える訳ではなく、「実効容量」や「放電深度」「変換効率」なども考えていかなければいけません。これらを考えますと、実際に使える量はカタログ掲載の容量の8割、7割ですので、8割として考えて、6kWh ÷ 0.8 ＝ 7.5kWhの蓄電池容量が必要です。
7.5kWhぐらいの製品だと、田淵電機のEIBS7で7.04kWhの蓄電池や、シャープのクラウド蓄電池（JH-WB1821）で8.4kWhの蓄電池などが適切な容量の製品ございます。
今回は4人家族の平均的な電気代と、平均的な使用方法と、太陽光発電も4kW設置のご家庭の場合で計算させていただきましたので、必ずしも全てのご家庭にピッタリな容量ではございません。「うちではどれぐらいの容量が必要なの？」と気になられたお客様は、ぜひお近くの販売店までお問い合わせ下さい。 次回のブログでは、本日は取り上げられなかった、「非常時」の容量選定についてお伝えしていきます！
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