豆知識

リチウムイオン電池の熱暴走について

皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!

「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!

最近のブログでは蓄電池の陥りがちなトラブルとして、よくお客様にご不安の声をいただくポイントを取り上げています。

今回は「リチウムイオン電池の熱暴走について」についてを皆さんにお伝えできればと思います。

「え、熱暴走ってなんだか怖いな~」そう思われたのではないでしょうか?

蓄電池の設置は消防法に基づいて定められていたり、工事にも特定の資格が必要で、使い方を誤れば危険な製品であることは皆様に知っておいていただきたいと思い、今回は「リチウムイオン電池の熱暴走について」を取り上げます。

蓄電池はリチウムイオン電池ですが、他にもスマートホンやPCのバッテリーなど、リチウムイオン電池は現代では様々な場所で使われている電池です。

使用される場所が増えるのに従って、このリチウムイオン電池の事故も発生するようになりました。

少し前にはなりますが、NHKのニュースで「急増!リチウムイオン電池の事故」として取り上げられたこともございました。

そこでは、下記のようなリチウムイオン電池の事故が取り上げられています。

2017年5月に兵庫県で起こった、駐車中に車が燃える事故

ドライブレコーダーに内蔵されていたリチウムイオン電池から火が出た可能性あり

火が出た原因は不明、メーカーは同じ型の製品およそ8万5000台のリコール

JR山手線に乗っていた大学生のリュックサックから突然火と煙が出て、消火活動のため電車が運転を一時見合わせた事故

リュックサックの中にあった携帯電話の外付けの充電器、モバイルバッテリーが激しく焼けた

そのニュースにあった統計データでは、2012年から2016年までの5年間で約470件の事故が起こっているとのことです。

世の中に普及しているリチウムイオン電池(スマートホンやモバイルバッテリー、PC)を考えると、この数字が多いか少ないかは判断が分かれるところですが、事故が起こってしまっていることは事実としてございます。

このように、残念ながらリチウムイオン電池は「100%安全」とは言いきれない製品なのです。

リチウムイオン電池の事故が他の電池の事故と比べて目立つのは、リチウムイオン電池が内部に膨大なエネルギーを溜め込むことができる電池であるということに一因がございます。そういった高性能な電池だからこそ、リチウムイオン電池はサイズがそこまで大きくなくとも、充電をしたら長時間使うことができます。

そして、リチウムイオン蓄電池は、素材の構造的な問題で異常な高温や衝撃によって、熱暴走や発火の可能性がある製品です。

リチウムイオン電池の「熱暴走」とは簡単に説明をすると、リチウムイオン電池自体の温度が80℃以上になると、電池内の化学成分が激しく反応を起こし、次々と燃焼反応を起こして、熱が暴走する状態のことです。

ではリチウムイオン電池が悪なのかというと決してそうではありません。

事故の原因の中で最も多いのは製品自体の不良です。

大阪で女性がベッドでモバイルバッテリーを充電中、発火する事故が起きました。

調査の結果、製造の過程で電池内部に金属片が混入し、電極同士を分けていたフィルムが破れてショートし、発火したことが分かりました。

金属片の混入がなければ、そのモバイルバッテリーは事故を起こすこともなかったのではないでしょうか。

蓄電池はスマートホンのバッテリーや、モバイルバッテリーよりも大きい製品ですので、リチウムイオン電池の事故が起こった際の被害も大きくなってしまいます。

ですので、各メーカーとしても自社の製品から大事故を引き起こさないための素材や構造の工夫を行っており、安全試験なども実施されています。

消防法の規定や、国の規格などでも蓄電池を安全に使うための取り組みがなされています。

ですので、蓄電池の設置場所や取り扱い時の注意事項を守っていれば、事故が起こる可能性は低くなります。

購入する蓄電池も、安心安全な優良メーカーを選び、設置に関してはしっかりと知識と技術を持つ販売店に依頼をすれば、問題なく設置できますので、安心して導入いただければと思います。

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