豆知識

ダブル発電になって、売電価格が下がってしまう!?

皆さん、こんにちは。Enebuil(株式会社OLYMPUS.)の長谷川です!

「長野県をエコ県 日本一にする」を目標に、電気自動車充電設備・太陽光発電・蓄電池・電気自動車の施工販売を行っている会社です。あと、新電力会社なんかもやってますので、電気周りは全部お任せいただけます!

前回からは蓄電池の陥りがちなトラブルとして、よくお客様にご不安の声をいただくポイントを取り上げています。

今回は「ダブル発電になって、売電価格が下がってしまう!?」についてを皆さんにお伝えできればと思います。

以前、ブログで「押上げ効果・ダブル発電について」として、「押し上げ効果」「ダブル発電」について解説しました。

その際にも「ダブル発電で売電単価が下がってしまう可能性」についてはお伝えさせていただきましたが、本日はこの問題について更に詳しくお伝えできればと思います。

そもそも、「売電単価が下がってしまう?」として取り上げられている太陽光発電の売電単価は固定価格買取制度(以下、FIT(Feed-in Tariff))によって定められているものです。

このFITは再生可能エネルギーの普及政策の一環として行われているもので、太陽光発電や風力発電、地熱発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーで発電した電気を、電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度です。

家庭用の太陽光発電であれば、2020年度に認定を受けたものは「21円」という一定価格で、「10年間」という一定期間買い取ってくれます。

間伐材等由来の木質バイオマスによる、バイオマス発電であれば、2020年度の認定を受けた2,000kW未満のもので「40円」という一定価格で「20年間」という一定期間の買取です。

(詳しくは経済産業省資源エネルギー庁のホームページ「買取価格・期間等」をご覧下さい。)

FIT制度の価格や期間は設備によって、また設備の設置年度などによっても変わってきますが、電力会社が買い取る費用の一部を国民の電気代と一緒に賦課金という形で集め、設備コストの高い再生可能エネルギーの導入を支えていきます。

つまり、「エネファーム(燃料電池システム)」や「エコウィル((ガスエンジンシステム))」などの太陽光発電以外の自家発電設備などで作られた電気や、蓄電池に貯めた安い深夜電力などは買取の対象になりません。

「エネファーム」は都市ガスからの水素と空気中の酸素を反応させることによって発電する設備です。

「エコウィル」は都市ガスやLPガスを燃料として発電する設備です。

どちらも都市ガスやLPガスなどを燃料としていますので、再生可能エネルギーにはあたりません。

また、蓄電池に貯めた深夜電力も、電力会社から買い取ったものであるので、家庭の太陽光発電システムで発電したものではなく、買取対象にはなりません。

太陽光発電で貯めた電気を蓄電池に貯めたものであれば、対象化もしれませんが、蓄電池に貯めるとそのまま売るよりもロスが発生して、売電量が減ってしまうので、そんなムダなことをすることもないでしょう。

では、どのように「太陽光発電システム」で作った電気と「エネファーム」や「エコウィル」で作った電気を見分けているのでしょうか?

これは「見分けていない」というのが正解かもしれません。

電気には名前が書いてある訳ではございませんので、「太陽光発電システム」で作られた電気も「エネファーム」で発電された電気も同じ電気で見分けがつくものではありません。

そこで、買取制度を定めている国としては、太陽光発電が発電した電気を余剰売電している時に、他の発電設備が稼働していれば「ダブル発電(太陽光発電とそれ以外の発電設備どちらでも発電している)」とみなし、通常の売電単価よりも安い単価を設定しています。

売電単価自体も「調達価格や調達期間は、各電源ごとに、事業が効率的に行われた場合、通常必要となるコストを基礎に適正な利潤などを勘案して定められます。具体的には、中立的な調達価格等算定委員会の意見を尊重し、経済産業大臣が決定します。(経済産業省資源エネルギー庁のホームページより)」というものですので、不公平感がないよう、太陽光発電だけのシングル発電と、太陽光発電となんらかの設備の併用のダブル発電との売電収入が同程度になるような単価設定が行われているのです。

ダブル発電のメリットとしては、売電量が増えることですが、デメリットとしては売電単価が下がることがあります。

昼間の電気消費量が多いご家庭では、ダブル発電の安い単価になったとしても、売電量を増やす方がお得な場合がありますし、昼間の消費量が少ない場合はダブル発電をせずに、高い単価での売電がお得になるでしょう。

また、太陽光発電の設置年数によって、シングル発電とダブル発電の単価の差が違い、設置年度が浅ければ単価が一緒ということもあります。

ご家庭の設備の設置年度や、電気の使用状況をふまえてダブル発電をした方がいいのか、しない方がお得なのかを考えるのがいいですね!

そうは言ってもよく分からないこともあるかと思いますので、ぜひ一度詳しい販売店に相談してみて下さい。

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